一般社団法人 日本リハビリテーション工学協会主催の「福祉機器コンテスト2026」において、OGIMOテック開発室の「楽器&ライフアシスト アームワンダAIR」が、企業・研究機関を含む機器開発部門で最優秀賞を受賞いたしました。

福祉機器コンテスト2026 最優秀賞の賞状・トロフィーと楽器&ライフアシスト アームワンダAIR賞状・トロフィー・受賞パネルとアームワンダAIRを使う息子

受賞の概要

コンテスト 福祉機器コンテスト2026(主催:一般社団法人 日本リハビリテーション工学協会)
受賞 機器開発部門 最優秀賞
受賞作品 楽器&ライフアシスト アームワンダAIR
受賞者 廣瀬 元紀(OGIMOテック開発室)
選考 第40回リハ工学カンファレンス in 神戸(2026年8月21日〜23日)での機器出展およびプレゼンテーション
表彰 国際福祉機器展 H.C.R.2026(2026年10月7日〜9日・東京ビッグサイト)

第40回リハ工学カンファレンス in 神戸(8月)

8月に神戸で開催された「第40回リハ工学カンファレンス」での機器出展・プレゼンテーションを経て選考いただき、最優秀賞として発表されました。

第40回リハ工学カンファレンス in 神戸でのプレゼンテーション第40回リハ工学カンファレンス in 神戸での最優秀賞発表スライド

国際福祉機器展 H.C.R.2026 表彰式(10月)

10月には、アジア最大級の福祉機器展示会「国際福祉機器展 H.C.R.2026」の会場にて表彰いただきました。OGIMOテック開発室にとっては、個人製作品を初めて出展した H.C.R. での表彰となりました。

H.C.R.2026 会場での表彰(賞状・トロフィー・受賞パネルの授与)

H.C.R.2026 会場での福祉機器コンテスト2026 表彰式表彰式で受賞のあいさつをする廣瀬元紀福祉機器コンテスト2026 受賞者の記念撮影H.C.R.2026 での出展ブースのようす

受賞作品「アームワンダAIR」について

「その子の得意を、動きに変える。」

楽器&ライフアシスト アームワンダAIR カタログ

アームワンダAIRは、肢体不自由のある子どもが、スイッチや視線など「自分の得意な操作手段」を使い、自分だけの力で「押す」「振る」「引っ張る」などの物理アクションを行える、日常支援用の簡易ロボアームです。

子ども達・支援者の皆さまのアイデアと実践により、楽器演奏・スポーツ・生活支援・遊び・イベントなど、100種類以上の活用事例が生まれています。無線通信機能により、福祉スイッチ・視線操作・動き連動入力・スマホアプリなど多様な入力に対応。機器の設置・設定もかんたんで、専用アプリで調整もできるため、機械が苦手な支援者の方でも導入いただけます。

介助者による「神の手」ではなく、子ども達が「自分の力だけでできる」小さな成功体験を積み重ねられる環境を、日常に届けます。

物理支援だけでなく、成長・コミュニケーションの支援へ

「自分の力だけで動かせた」という体験は自己表現でもあり、コミュニケーションを加速させ、心の成長やリハビリにもつながります。そしてその小さな成功体験が、家族や支援者にとっても「次はこれをやってみよう」という新しいアイデアとワクワクを生み出していきます。

選考委員コメント

最優秀賞おめでとうございます。様々なアタッチメントでパーツを交換することで、沢山の活動への参加ができる発想は、子供の可能性を育み、広げるとともに、この機器を使って、これからの重度の身体障害の方の社会参加の一歩が踏み出せる最もシンプルなアバターのように感じられ、非常に完成度が高い作品だと思います。また、汎用スイッチや視線入力に加え、API公開による生成AI連携まで見据えた多様な入力インタフェースの設計が圧巻であると感じました。プロの技術を活かした電子回路VEや3Dプリンタの活用により、高い信頼性と15,000円という驚異的な安価さを両立させた量産化へのアプローチは極めて高く評価でき、先端部のデータ公開により支援者が現場で工夫できる余地を残したオープンなデザイン思想も素晴らしく、子どもたちの自立と100種類以上の活用のさらなる広がりを大いに期待しています。

おわりに

このような栄誉ある賞をいただけたのは、アームワンダを使ってくださっている子ども達、ご家族、支援者の皆さまが、日々の現場で新しい使い方を生み出し、広げてくださったおかげです。心より感謝申し上げます。

今後も、一人でも多くの子ども達が「自分の力でできた!」を経験できるよう、改良と提供を続けてまいります。引き続きよろしくお願いいたします。

製作のご依頼などは、お問い合わせページよりお気軽にご連絡ください。